消火器は消防法の定めにより耐用年数とされる8年しか使うことができません。有効な利用法がなかったので一億円かけて、期限を過ぎた年間400万本分の消火器内の消火薬剤(約一万トンに上る量)を産業廃棄物として捨てていました。
そもそも、消火器の重量比の60パーセントを占める消火薬剤の成分は窒素とリン、少量のシリカで全て肥料になるものばかりです。肥料として再利用できれば今までの産廃処理にかかっていたコストを削減できます。
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もともと含有成分は硫安とリン酸なので肥料成分としていいもの。消火器は人の安全をずっと守り、運良く使われず、農家に使われ、土壌に戻るというのはほんとの循環でいいことと語る、「株式会社モリタ」の坂本さん。 |